毎月アップデートが配信される kintone。
2026年8月の主な変更点をまとめました。
今回も最後に「個人的ピックアップ(所感付き)」を入れています。
今月の適用日は 2026年8月9日 です。
2026年8月アップデート情報

今月のアップデートの要点
・利用状況
- 利用状況ダッシュボードで、組織ごとに利用状況を確認できるようになりました。
組織ごとの利用ユーザー数やアプリ操作回数の推移を確認できます。
・AI機能
- スレッド要約AIがモバイルアプリ(Android)から利用できるようになりました。
移動中などでも、スレッドの議論や要点を素早く確認できます。
・ポータル
- ワイドコース限定で、ポータルに追加できるページ数が拡張されました。
従来の3枚から10枚まで追加できるようになります。
・複数ドメイン管理
- ワイドコース限定で、各ユーザーが利用しているドメインを一覧で確認できる画面が追加されました。
利用中・停止中といった状態の確認や変更も可能です。
・JavaScript API
- フィールドの値を変更したときのイベントが、ルックアップフィールドでも利用可能になりました。
- ルックアップ済みかどうかや、参照先レコードIDも取得できるようになりました。
・開発基盤
- モバイル版の「検索画面」「未処理画面」「設定画面」でフロントエンド基盤が刷新されました。
・その他
- 各種アップデート・改善・不具合修正が実施されています。
以上の中から、個人的に気になった項目を紹介します。
注目ポイント
【1】組織ごとの利用状況確認:kintoneの定着度がさらに見えやすく
利用状況ダッシュボードで、組織ごとの利用状況を確認できるようになりました。
これまではkintone全体の利用状況を把握することはできましたが、「どの部署で活用されているのか」「どこがあまり利用されていないのか」といった組織ごとの状況までは確認できませんでした。
今回のアップデートにより、
・どの部署で利用されているか
・利用が進んでいない部署はどこか
・導入施策や研修後に利用状況が改善しているか
といったことを把握しやすくなります。
kintoneを全社展開している企業ほど恩恵を受けやすく、「導入した」だけではなく「定着しているか」を確認するための有効な指標になりそうです。
【2】スレッド要約AIがAndroid対応:モバイルでもAI活用が進む
スレッド要約AIがAndroid版モバイルアプリから利用できるようになりました。
案件のやり取りや問い合わせ対応では、スレッドが長くなり、「結局何が決まったのか」を把握するだけでも時間がかかることがあります。
AIが内容を要約してくれることで、外出先や移動中でも短時間で状況を把握しやすくなります。
6月に正式提供されたkintone AIも少しずつ利用シーンが広がってきています。
今回はAndroid版のみですが、iOS版への対応も予定されているため、今後さらに活用の幅が広がることを期待したいです。
【3】ポータルのページ数拡張:より柔軟な情報発信が可能に
ワイドコース限定ですが、ポータルに追加できるページ数が3ページから10ページへ拡張されました。
これまではページ数の制限から、情報を1ページに詰め込んだり、部門ごとに十分なページを用意できなかったりするケースもありました。
ページ数が増えることで、
・営業部向け
・管理部向け
・プロジェクト別
・拠点別
など、用途に応じてポータルを細かく使い分けられるようになります。
ポータルは毎日利用する画面だからこそ、必要な情報を必要な人へ届けやすくなる今回の改善は、地味ながら使い勝手の向上につながるアップデートだと感じました。
【4】ルックアップでもchangeイベントが利用可能に:カスタマイズがさらに便利に
JavaScript APIでは、フィールド値変更時のイベントがルックアップフィールドでも利用できるようになりました。
これまでルックアップで値が取得されたあとに処理を行いたい場合は、通常のフィールドほど柔軟にイベントを利用できず、工夫しながら実装する場面もありました。
今回のアップデートによって、
・ルックアップ取得後に処理を実行する
・取得した値を使って計算を行う
・入力チェックを実施する
・関連フィールドを自動更新する
といった処理を、より自然な形で実装できるようになります。
さらに、ルックアップ済みかどうかや参照先レコードIDも取得できるようになり、カスタマイズの自由度も向上しています。
利用者にはあまり目立たないアップデートですが、開発者にとっては実装しやすさが大きく向上する嬉しい改善だと思います。
まとめ
2026年8月は、利用状況の可視化やAIのモバイル対応、ポータル機能の拡張など、既存機能をさらに実用的にするアップデートが中心でした。
特に組織ごとの利用状況を確認できるようになったことで、kintoneが社内でどれだけ定着しているかを、これまで以上に把握しやすくなります。
また、Android版のスレッド要約AI対応により、AIを活用できる場面も少しずつ広がってきています。
開発者目線では、ルックアップフィールドでchangeイベントが利用できるようになった点も見逃せません。
派手な大型アップデートではありませんが、それぞれに嬉しい改善が盛り込まれた、バランスの良いアップデートだったと感じました。
エーアイティ研究所では、基本機能、プラグインはもちろんのこと、カスタマイズのご相談もお待ちしております。
kintone化をあきらめていた業務などがございましたら、お気軽にお問い合わせください。









