毎月アップデートが配信される kintone。
2026年11月の主な変更点をまとめました。
今回は、9月に検討中の機能として紹介した「プロセス分析」が正式リリースされます。
承認フローのどの工程に時間がかかっているか、kintoneの画面から確認できるようになります。
今月のアップデート適用日は2026年11月8日(日)の予定です。
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今月のアップデート一覧

プロセス分析・プロセス管理
- プロセス管理の履歴をもとに、ステータスごとの合計滞在時間をグラフで確認できるようになります。
- ステータスごとに「作業者向けの説明」を設定できるようになります。例えば、経理確認中のステータスに、請求書と申請金額を照合する手順を書いておけます。
- 作業者は、説明が設定されたステータスで、レコード詳細画面の「作業の説明を見る」ボタンから内容を確認できます。
REST API・kintone MCPサーバー
- APIラボで提供されていた全体検索APIが正式リリースされます。
- kintone MCPサーバーにも全体検索ツールが追加されます。利用するには、MCPサーバーを最新バージョンに更新する必要があります。
AIの利用状況・AIクレジット
- スタンダードコース・ワイドコースの利用状況ダッシュボードで、AI機能ごとに利用状況を確認できるようになります。
- 11月18日(水)から、毎月の利用上限を引き上げるオプションサービス「AIクレジット」の販売が始まります。契約ライセンス数を増やさず、毎月付与されるクレジットを追加できます。
個人的ピックアップ(所感つき)
【1】プロセス分析が正式リリース:承認のどこで時間がかかっているか確認できるように
今月、個人的に一番気になったのは「プロセス分析」です。
プロセス管理を設定したアプリで、各ステータスにレコードが滞在した時間を、履歴をもとに集計できます。
レコード一覧の「…」メニューから「プロセスを分析する」を選ぶと、ステータスごとの合計滞在時間をグラフで確認できます。
例えば、支払申請で「承認に時間がかかっている」という話が出ても、上長の確認を待っているのか、経理での確認に時間がかかっているのかで、見直すところは変わります。
経理確認中の滞在時間が長ければ、申請時に必要な情報がそろっているか、差し戻しが多くないかを調べるきっかけになります。
合計時間を見るときは、あわせて履歴数も確認しておきたいところです。
通過する件数が多い工程は、その分だけ合計時間が長くなることもあります。
申請区分や期間をそろえて見てみると、どの工程から見直すかを考えやすそうです。
【2】全体検索APIが正式リリース:コメントや添付ファイルの中身まで検索
これまで、外部ツールからkintoneのレコードを探すカスタマイズでは、検索するアプリをあらかじめ決めて、アプリごとにレコード取得APIを呼び出す方法がよく使われていました。
全体検索API(POST /k/v1/search.json)では、アプリやスペースを指定せずに検索を始められます。
レコードに加えて、レコードのコメント、スペースのスレッド、添付ファイルの中身も検索対象です。
必要に応じて、特定のアプリやスペースに絞り込むこともできます。
例えば、ある取引先への過去の対応を調べるときに、案件管理アプリには対応結果だけがあり、判断の経緯はコメントやスレッドに残っていることがあります。
どこに記録したか分からない段階では広く検索して、手がかりが見つかったら案件管理アプリや担当部署のスペースに絞る、という使い方ができそうです。
kintone MCPサーバーにも同じAPIを使った検索ツールが追加されるので、AIから過去の経緯を探すときにも使いどころがありそうです。
【3】サブテーブルの各行にボタンを置く機能も検討中
10月は、サブテーブルの行追加・削除ボタンをJavaScript APIから制御できるようになりました。
11月版では、追加・編集中の新しい行にもIDを付ける機能、行ごとにボタンを表示できるカスタマイズ列、セルの背景色や文字色などを変更できる機能が、APIラボの検討中の機能として紹介されています。
例えば、発注明細の未発注の行に「発注する」ボタンを表示し、押された行をIDで特定して、その明細に対する処理を行う、といったカスタマイズが考えられます。
これまではテーブルの外にボタンを置いて対象行を選ばせたり、テーブル内に置くためにDOM操作を使ったりすることがありました。
明細を見ているその場で操作できるので、正式リリースされたら実際の案件でも使ってみたい機能です。
まとめ
2026年11月は、プロセス分析と全体検索APIの正式リリースが目を引くアップデートです。
個人的には、すでに稟議や支払申請をkintoneで運用しているアプリで、まずプロセス分析を試してみたいです。
「承認が遅い」と感じているときに、どの工程を見直すか、具体的な数字を見ながら話せるようになるのは嬉しいところです。
エーアイティ研究所では、kintoneの基本機能やプラグイン、カスタマイズのご相談もお待ちしております。
既存の申請フローの見直しなど、お気軽にご相談ください。
サイボウズ公式|2026年11月版 主なアップデート
cybozu developer network|2026年11月8日 kintone API アップデート情報









