毎月アップデートが配信される kintone。
2026年9月の主な変更点をまとめました。
今回も最後に「個人的ピックアップ(所感付き)」を入れています。
今月の適用日は 2026年9月13日 です。
2026年9月アップデート情報

今月のアップデートの要点

・AI機能
- iOS版モバイルアプリに「レコード音声入力AI」が追加されました。
まとめて発話した内容をAIが判断し、適切なフィールドへ振り分けて入力します。
・検索
- 全体検索の絞り込み条件で、検索対象となるアプリ・スペースを指定できるようになりました。
- 指定したアプリ・スペースを検索対象から除外することも可能です。
・アプリ管理
- アプリ一覧で利用できる絞り込み条件が拡充されました。
APIトークン数、Webhook数、アプリグループ、作成者など、新たに11項目を条件として利用できます。
・開発基盤
- アプリ設定画面のフロントエンド基盤が刷新されました。
・その他
- kintone AI管理画面から「アプリ設定レビューAI」の関連設定へ移動できる導線が追加されました。
- 性能ダッシュボード・利用状況ダッシュボードのサイドメニューのデザインが変更されました。
- その他、各種アップデート・改善・不具合修正が実施されています。
以上の中から、個人的に気になった項目を紹介します。
注目ポイント
【1】レコード音声入力AI:話すだけでレコード入力できる時代に
今月最大の注目は、iOS版モバイルアプリに追加された「レコード音声入力AI」です。
単純に音声を文字起こしするだけではなく、話した内容をAIが解析し、適切なフィールドを判断して入力してくれるのが大きな特徴です。
例えば商談終了後に、顧客名、商談内容、次回アクションなどをまとめて話すだけで、AIが内容を整理してそれぞれのフィールドへ入力してくれます。
これにより、
・営業担当者が商談終了直後に報告を登録
・現場担当者が作業しながら点検結果を登録
・移動中にスマートフォンから活動記録を登録
といった使い方が現実的になりそうです。
kintoneは入力してもらって初めてデータが蓄積されるため、「入力するのが面倒」という問題は運用上かなり大きな課題です。
音声入力AIによってその負担を減らせるのであれば、単なる便利機能ではなく、kintoneへのデータ蓄積そのものを促進してくれる機能になる可能性があります。
まずはiOS版からの提供ですが、今後Androidにも広がってほしい機能です。
【2】全体検索の検索範囲指定:探したい場所だけに絞って検索可能に
全体検索で、検索対象とするアプリやスペースを指定・除外できるようになりました。
kintoneを長く利用しているとアプリやスペースが増えていき、検索結果に関係のない情報まで大量に表示されることがあります。
今回のアップデートでは、
・特定のアプリだけを検索対象にする
・複数のアプリをまとめて検索する
・特定のスペースを検索対象から除外する
といった検索範囲の指定が可能になります。
例えば「顧客管理と案件管理だけを対象に検索する」といった使い方ができるため、目的の情報へたどり着きやすくなります。
検索機能については今年に入ってから継続的に改善されていますが、今回も実際の使い勝手に直結するアップデートだと感じます。
【3】アプリ管理の絞り込み強化:アプリの棚卸しがさらに便利に
アプリ管理画面で、絞り込み条件として指定できる項目が11個追加されました。
今回追加された項目には、APIトークン数、Webhook数、アプリグループ、作成者、設定の最終更新者などが含まれています。
これにより、
・APIトークンが設定されているアプリ
・Webhookを利用しているアプリ
・特定のユーザーが作成したアプリ
・特定のアプリグループに所属するアプリ
などを簡単に抽出できます。
個人的にはAPIトークンやWebhookで絞り込めるようになった点がかなり便利だと感じます。
外部サービスとの連携状況を確認したいときや、不要になった連携設定が残っていないかを棚卸しするときにも活用できそうです。
アプリ数が増えれば増えるほど管理は大変になるため、こうした管理者向け機能の強化はありがたいアップデートです。
【4】検討中の「プロセス分析」も気になる機能
正式リリースではありませんが、今月から「プロセス分析」が検討中の新機能として追加されています。
プロセス管理の履歴をもとに、ステータスごとの滞在時間を可視化できる機能です。
例えば、
・申請から承認まで何日かかっているか
・どのステータスで処理が止まりやすいか
・特定の工程だけ処理時間が長くなっていないか
といったことを確認できるようになります。
kintoneのプロセス管理はワークフローとして非常によく使われますが、「どこがボトルネックになっているか」を標準機能だけで分析するのは難しい部分がありました。
正式リリースされれば、単にプロセスを管理するだけではなく、蓄積された履歴から業務改善につなげられるようになります。
個人的にもかなり期待したい機能です。
まとめ
2026年9月は、AIによる入力支援、検索機能の強化、アプリ管理の改善など、日常業務と管理業務の両方に効くアップデートとなりました。
中でも「レコード音声入力AI」は、kintoneへのデータ入力方法そのものを変える可能性がある機能です。
入力の手間が減れば、これまで登録されていなかった情報までkintoneに蓄積しやすくなり、そのデータをさらにAIで検索・分析するという流れにもつながっていきそうです。
また、検索範囲の指定やアプリ管理画面の絞り込み強化など、既存環境を長く運用しているユーザーにとって嬉しい改善も含まれています。
さらに、検討中の「プロセス分析」も含め、単にデータを蓄積するだけではなく、蓄積したデータを業務改善に活用する方向へkintoneが進化していることを感じるアップデートでした。
エーアイティ研究所では、基本機能、プラグインはもちろんのこと、カスタマイズのご相談もお待ちしております。
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